こんにちは!大谷夢農園です。
今回は当農園のある愛知県田原市で農業が盛んな理由を農家目線で解説していきます。
まずは田原市の農業に興味を持っていただきありがとうございます。
2026年の7月末に「令和6年の市町村別農業産出額全国1位は田原市」という情報が出回り、興味をもっていただいた人もいるかと思います。
私は2020年から田原市で農業をはじめて、栽培してきた過程やいろいろな情報を全国から集める中で「田原市での農業の強味」を実感してきました。
田原市の農業のことや盛んになった理由をしっていただけたら幸いです。
田原市で栽培されているもの

田原市では野菜や花、畜産にわたる幅広い農業が行われています。
露地栽培という外での栽培はキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、セロリ、スイートコーン、メロン、スイカ、オクラ、冬瓜、かぼちゃなどが栽培されています。
温室内で行われる施設園芸では、ミニトマト、トマト、温室メロンといった野菜から菊、カーネーション、バラ、洋花、観葉植物、その他鉢物などがあります。
畜産では、乳用牛から肉用牛、豚、採鶏卵、うずらの卵などが飼養されています。
そんな多種にわたる田原市の農業は市町村別産出額で令和6年933.6億円を記録して全国1位に輝きました!
田原市で農業が盛んな5つの理由
それではなぜ田原市で農業が盛んになったのか理由を解説していきます!
- 年間を通して暖かく日照時間も長い!作物にとって好条件な環境
- 「豊川用水」の開通によりいつでも水やりが可能
- 複数の品目を組み合わせる年間を通した栽培
- 日本の中心部にあるため大消費地へ新鮮な状態で配送できる
- 農家が多い!農業しかやることがない!から育まれてきた栽培技術
田原市は愛知県南側にある渥美半島に位置します。
北側は三河湾、南側は太平洋に囲まれ、内陸に行けば山もあります。
自然豊かな場所で特に太平洋を流れる黒潮が年間を通して温暖な気候をもたらしてくれることは作物の生育にとって有利な条件になっています。
冬でも霜が降りることが少ないため野菜が傷むことなく、逆に暑い季節も風通しがいいため極端な気候になりにくいです。
また、日照時間が長いのも作物の成長を助けてくれています。植物は日光を浴びることで光合成をして成長に必要な栄養を作り出すため、日照時間が長いということは大切な条件になってきます。

植物の成長に欠かせない要素「水」。
田原市を含む近隣地域は日照りが続いたときの干ばつに苦しめられた時期がありました。地図を見ても分かるように渥美半島には大きな河川がありません。
そこで、渥美半島の北側にある豊川の上流である新城市にダムを建設してそこから用水路をつなげる「豊川用水」の開発が行われました。
先人の方々のご尽力により、今ではほぼそれぞれの畑に水道の蛇口のような「畑管」と呼ばれるものが設置されていて、ホースや水やり器具をつなげることで作物に水をかけることができます。
畑に直接種まきをしたときや苗を植えたときに雨がなくても蛇口をひねれば水を与えられ、
成長過程でも必要な時に水やりをすることができるのはとっても強味になっています。

1つの品目に絞ってしまうと、どうしても栽培に適さない季節もあります。
例えばキャベツの場合は冬野菜のため夏の気温が高い時期は栽培できません。
そこで、秋冬にキャベツの栽培をして収穫したら畑を耕して、夏野菜のスイートコーンの種まきをすることで、1つの畑でも年間2種類の野菜を育てることができます。
温室をつかった施設園芸も盛んなため多岐にわたった品目を組み合わせた栽培ができるため年間を通してそれぞれの農家の方々が農業産出額に貢献をしています。

田原市自体は自然豊かな田舎ですが、車で1時間ほどいけば新幹線の駅がある「豊橋」そしてさらに北上すれば大都市の「名古屋」もあります。
また愛知県は日本の中心部に位置するため、西には「大阪」東には「東京」といった大都市へのアクセスが良好なため必要に応じて農産物を新鮮な状態で配送することができます!
燃料費の高騰や環境負荷軽減のため地産地消の流れはありますが、農産物は天候の影響をもろ受けるため、消費地近郊の産地で悪天候が不作となれば、別の産地から供給することとなり、その時に日本の中心部にある愛知県産は有利になるということです。

確かに、田原市でも農家の高齢化に関しても進んでいるように感じますが、私が農業をはじめるきっかけになった理由の1つに「同級生が農業をしている」ということがあります。
「農業従事者の平均年齢が高く、離農者が加速する」という報道をきいたことがあるかも知れません。
農業は作業の1つ1つを教えてくれる直接的な上司や先輩がいるわけではなく、自分で調べたり聞いたりして進めていかなければなりません。さらに毎年変わっていく気候条件の中で栽培するには経験則みたいな知見も必要になってきます。
分からないことがあった時にいつでも頼れる同級生や知人がいるのはとっても心強いです。
農家が多いからこそ資材店や出荷先の方々などを通して田原市の農業のいろいろな生の情報を手に入れることができます。
特に直接農家の人にきいた時は、「農業が本当に好きで没頭してきたんだなぁ」と感銘を受けるほど教えてくれることもあります。
田原市は自然豊かな場所ですが、逆に言うと都会的な遊ぶ場所が少ないため
「趣味が農業」という人も多いと感じます。
日常的に農業に関する情報交換が行われているからこそ栽培技術が磨かれていき、農業が盛んになってきたのではないかと思います!
農業が盛んな田原市!ぜひ遊びにきてください!

田原市で農業が盛んな理由を解説してきました。
一度田原市に来てみると一面に広がる畑の多さに驚くかと思います!
いちご狩りやメロン狩り、バーベキューといった田原市の農産物を味わえる体験型のアクティビティーもあります。海に囲まれているため魚介類も豊富であり、最近では「伊良湖温泉」も登録されたため観光するにもいい場所です。
美味しい食べ物や綺麗な景色、温泉で癒されてください。
国道をキャベツをたくさん積んだトラックや畑を耕すトラクターがゆっくり走っていてご迷惑をおかけするかもしれませんが、
それも農業大国を感じられる体験の一つとして「愛知県田原市」をよろしくお願います!

