複数の野菜を栽培する理由(中品目中量生産の考え)

大谷夢農園では複数の野菜の栽培に力を入れています。

田原市では、露地栽培(温室などの施設は使わない外での栽培)は、キャベツがかなり多いです。

キャベツの栽培が盛んならば、栽培方法など周りにきくことができたり、出荷先も力を入れることができるため産地としてキャベツを栽培することが優位かもしれません。

しかし、

「冬でも温暖な気候条件を活かし、いろいろな野菜の栽培に挑戦した!」

「野菜全般的に好きだから、自分で育てて自分で料理して食べたい!」

という思いがあり、複数の野菜栽培に取り組んでいます。

季節ごとの栽培野菜

青果流通センターへ出荷している野菜を表にまとめました!

2026年4月現在

品目出荷する月
キャベツ11月~5月
白菜11月~3月
ブロッコリー4月
新玉ねぎ4月
ベビーコーン5月~7月、10月
スイートコーン5月~7月、10月末~11月頭
かぼちゃ7月~8月
冬瓜7月~10月

その他、家庭菜園では

冬に大根、かぶ、白ネギ、ほうれん草、小松菜、えんどう豆

夏には、なす、ピーマン、ししとう、枝豆、いんげん豆、オクラ

などなど栽培しています!

複数の野菜栽培を組み合わせることのメリット!

複数の野菜を組み合わせることで営農していく上でのメリットもあると考えています!

「違う種類の野菜を栽培すると管理が複雑化して効率が下がるんじゃないの?」

と思うかもしれません。

しかし、冬野菜(キャベツ・白菜・ブロッコリー・カリフラワー)で言うと、

育苗時には同じセルトレイを使うことができ

定植時には同じ畝幅、移植機を使うことができ

種を変えるだけで、追肥量や農薬の種類に少し注意すればほとんど同じ管理内容で栽培することができます!

さらに、栽培する野菜の品目を組み合わせることで次のようなメリットがあります!

  • 各野菜の成長スピードの違いを利用して栽培計画の幅が広がる
  • 端境期の相場上昇を各野菜で狙える

それぞれのメリットについてさらに詳しく解説していきます!

各野菜の成長スピードの違いを利用して栽培計画の幅が広がる

まずは、野菜の成長スピードの違いを利用したメリットです。

キャベツだけで秋から春先まで収穫することを考えた場合、

真冬の成長がゆっくりとなる12月下旬から2月にたくさん収穫できるように作付けを検討するかと思います。

そうなると、種まきや定植シーズンにどうしても一気にやらなければならないタイミングがあります。

しかし作付けに白菜を組み込む場合、白菜のほうが品種にもよりますが晩成種と呼ばれる90日型の成長が遅いタイプであっても、キャベツよりも成長が早い傾向にあります。

つまり、キャベツの定植ピークを過ぎた後に白菜を定植することで真冬の収穫物を増やすことができるということです。

具体的に言うと、4月どりの冬キャベツは9月末までに植えるかと思いますが、その後、10月頭に白菜を植えたとしても1月頭には白菜がとれるため、定植シーズンに人手が少なくても比較的余裕をもった計画を立てられるということです。

春キャベツで補っている場合もあるかと思いますが、白菜の方がさらに収穫できるまでにかかる日数が実践でも感じらているため作付け計画の幅が広がると思います!

端境期の相場上昇を各野菜で狙える

野菜には産地の切り替わり時期に出荷量が減るため相場が上がりやすい端境期というタイミングがあります。

それぞれの野菜は性質が異なるため端境期も異なっています。

複数の野菜を組み合わせて栽培することにより各野菜で端境期を狙えるということです。

気候条件によって豊作年は綺麗に産地リレーが決まって相場があまり上がらない場合もありますが、

各野菜でシーズンの最終というタイミングは必ずあるわけで、そこが端境期の相場上昇になれば売上げが伸ばせるということです。

例えば、

白菜は春先の気温上昇により芯伸び、つまり抽苔が起こるため2月下旬から3月頭に冬作が終盤となり後続の春白菜が出回るまでの間に端境期を迎えます。

ブロッコリーで言うと4月上旬に冬作終盤を迎え、春ブロッコリーが出るまでの間が端境期、

キャベツは3月中旬に春キャベツ、4月上旬から冬キャベツの終盤となり相場上昇傾向になります。

数年相場がいいと分かれば全国からそのタイミングを狙ってくるため絶対とは言い切れませんが、

野菜を複数栽培することでそれぞれ違った端境期を狙うことができる

ということです!

選択肢が広がることは楽しい!

僕自身野菜の栽培計画は検討段階であり、恐らく「この組み合わせが最強!」と言い切れる日がくることはないかと思います。

それに実際やってみると考えることが多くなり、大変なのも事実です。

しかし、複数の野菜を栽培する計画を立てて収穫するまでの過程が僕にとっては本当に楽しいです!

理想論が多いかもしれませんが、各野菜の栽培技術を磨いて可能性を広げておくことはこの先、大きな武器になると信じています!